山田 俊行


略歴
1965 大阪府に生まれる
1991 京都市立芸術大学美術学部油画専攻卒業
1993 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画(油画)専攻修了
【個展】
1992 信濃橋画廊(大阪)
ギャラリ-16(京都)
1994 ギャラリ-16(京都) 『色の粒』
1996 ギャラリ-16(京都) 『色の粒Ⅱ』
1997 ギャラリ-16(京都) 『色の粒Ⅲ』
1999 ギャラリ-16(京都) 『白の網』
ギャラリ-ジムナジウム(大阪) 『Fingering』
2004 ア-トスペ-ス虹(京都) 『貼る』
2007 ア-トスペ-ス虹(京都) 『貼る/The Grand Piano』
2011 GALLERY SUZUKI(京都) 『テンノカサナリ』
2012 ギャラリー白(大阪) 『テンノカサナリ』
るーぶる愛知川(滋賀) 『テンノカサナリ』
2013 ギャラリー白(大阪) 『テンノカサナリ』
【公募展 グル-プ展】
1990 第43回芦屋市展(芦屋市民センター・兵庫)
1991 第44回芦屋市展(芦屋市民センター・兵庫)
第37回全関西美術展(大阪市立美術館・大阪)
1992 第45回芦屋市展 芦屋市教育委員会奨励賞(芦屋市民センター・兵庫)
佐藤国際文化育英財団 第1回奨学生展(佐藤美術館・東京)
1993 主張する小さなオブジェ展(信濃橋画廊・大阪)
1995 アートヘルメット展(ギャラリー16・京都)
2000 第14回美浜美術展(福井県立美術館・福井)
2001 第40回北陸中日美術展 同選抜加賀展(石川県立美術館/加賀アートギャラリー・石川)
2002 さかいでARTグランプリ2002(坂出市民美術館・香川)
2003 さかいでARTグランプリ2003(坂出市民美術館・香川)
2004 比良から新しい風がPart30『知と情』展(比良美術館・滋賀)
第14回紙わざ大賞展(島田市民総合施設プラザおおるり・静岡)
2005 さかいでARTグランプリ2005 佳作(坂出市民美術館・香川)
第44回北陸中日美術展(石川県立美術館・石川)
第20回国民文化祭ふくい2005 佳作(福井県立美術館・福井)
2006 さかいでARTグランプリ2006(坂出市民美術館・香川)
比良から新しい風がPart43『あすを見つめる近江の作家達』展(比良美術館・滋賀)
2006 滋賀県造形集団 第32回造形展(滋賀県立美術館・滋賀)
第19回美浜美術展(賞候補)(福井県立美術館・福井/大阪府立現代美術センター・大阪)
シェル美術賞展2006(代官山ヒルサイドフォーラム・東京)
第45回北陸中日美術展(石川県立美術館・石川)
2007 さかいでARTグランプリ2007(坂出市民美術館・香川)
2008 芸術センター記念絵画公募展(神戸芸術センター・兵庫)
2009 第18回全日本アートサロン絵画大賞展 優秀賞(大阪市立美術館・大阪/国立新美術館・東京)
比良から新しい風がPart59『変容×芸術』展(比良美術館・滋賀)
2010 さかいでARTグランプリ2010 佳作(坂出市民美術館・香川)
京都芸大同窓会アートフェア(京都市勧業館・京都)
第28回グループでないグループ展(京都市美術館 別館・京都)
現代美術小品展(GALLERY SUZUKI・京都)
2011 SAKURA展(R&Pギャラリー・兵庫)
SILENT @KCUA(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA・京都)
現代美術東西交流展(R&Pギャラリー・兵庫/ギャラリーGK・東京)
2011CAF.Nびわこ展(大津歴市史博物館・滋賀)
比良から新しい風がPart74『普遍性を探る』展(比良美術館・滋賀)
2012 さくらさくら(R&Pギャラリー・兵庫)
2012CAF.Nびわこ展(大津歴市史博物館・滋賀)
SILENT @KCUA 2012(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA・京都)
LA VOZ 18th(京都市美術館 別館・京都)
2013 SILENT @KCUA 2013(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA・京都)
【他の受賞等】
1991 佐藤国際文化育英財団第1期奨学生に選ばれる。
アーネスト=サトウ賞受賞。(現 京都市立芸術大学サトウ奨学金)
【コメント】
私は簡単な作業を繰り返したり、積み重ねたりして作品を造ってきた。2009年から、画面を色の点で埋めていき、その点の上に別の色の点を重ねて描いた絵画を描いている。突き詰めていくに従って、点は小さくなり、細かな点の集積になっていった。
私は点を描く前に、点の形、サイズ、粗密、色彩などの造形的な要素や制作のプロセスをあらかじめ決めており、途中で変更することはしない。計画通りに絵の具を溶き、点を描き始めるのだが、しばらくすると次第に集中し、精神統一のような忘我の境地に至る。作業に没頭する時間の中で、自分にしかできない独特のリズム感が画面に定着していく。自分の力を出し切れたとき時、予想を超えるような、思いがけない作品が生まれることがある。
作業は肉体的な苦痛もともなうが、完成した作品に出会うのは大変楽しい。点を描くということは、自分が生きていることを確認する作業だと思う。私は、描いた点は生の情報の断片で、たくさん集まることで大きな力となり、人の心をプラスの方向へ動かすことができればと考えている。