野中 梓

略歴

【略歴】
・1991年 大阪生まれ
・2016年 京都嵯峨芸術大学 大学院芸術研究科 芸術専攻 造形絵画分野 修了

・2015年 トゥールビヨン13 (Oギャラリーeyes)
・2016年 京都嵯峨芸術大学第 回制作展 (京都市美術館)
・2016年 京都嵯峨芸術大学 造形学科油画研究室展「思考する視線2016」(Art Space-MEISEI)

【コメント】
私は、絵画は「イメージ」と「メディウム」と「意味」で出来ていると考えています。中でも「イメージ」と「メディウム」を重視します。

「イメージ」に偏るとそれは画像やイラストレーションに取って代わられ、「意味」に偏るとそれは言語の世界であるように思います。私は絵を描く事がしたいです。

キャンバスに絵具を塗りつけた物体が、ある瞬間から「イメージ」になっていきます。しかし「イメージ」でありながらも、それが絵具という物体である事は変わりません。

そうした「イメージ」と「メディウム」の行き来が描く事なのだと思います。

キャンバスに絵具を塗りつける行為はまるで、絵の中でモチーフの表面を這うような、あるいは表面を撫でていくような感覚がします。

そうした感覚をより味わえるよう、近頃は白い布を拡大して描いています。